特集:五物解毒湯(ごもつげどくとう)
アトピー性皮膚炎、ニキビへの応用

「五物解毒湯」

活用方法

春の時期の「かゆみ・湿疹」対策

アトピー性皮膚炎は、ジクジク型や乾燥型など個人個人の状態が異なります。
一般には、天気が周期的に変わりやすい時期で、低気圧の接近など雨の降り出す前や、
湿度や気温が高くなる時など、急に肌の調子が悪くなったりしがちです。

五物解毒湯をこんな時によく効く!

滲出液がありジクジクして暗紫色(慢性化、血色の悪い赤み)を呈しかゆみを伴う(ジクジク型)の湿疹、
アトピー性皮膚炎、ニキビ、蕁麻疹などや、かゆみや化膿などを伴う掻痒性皮膚疾患、
化膿性皮膚炎、瘰癧、肛門膿瘍・痔核、肛門周囲など

その他、

●低気圧の接近など雨の降り出す前や、湿度や気温が高くなる時などに急に患部の赤みやむくみ、
滲出液が増し、かゆくてたまらないなど、調子が悪くなるタイプ
(周期的に天気が変わる時期・梅雨・夏場など、気温が高いまたは湿気の多い時期)
※既に滲出液の増加、むくみなどが急に悪化してかゆみや不快感が増したときには、
越婢加朮湯や排膿散及湯、サフランなどの頓用も効果的です。

●便秘による吹出物やにきび、その他、便秘(湿熱・解毒)による皮膚症状の悪化

●皮膚や粘膜の急性症状(患部の紅色)が慢性化して暗紫色を呈し、かゆみがあるもの

五物解毒湯{川きゅう、十薬、荊芥、大黄、金銀花}
効能・効果:かゆみ、湿疹


「かゆみ・湿疹」の効能・効果を有する漢方処方“五物解毒湯”のエキス細粒を発売させていただきます。
五物解毒湯は、痒みを伴う湿疹の消炎解毒を目的とした漢方処方です。
患部が暗紫色を呈し掻痒感や小発疹を繰り返すといった化膿性皮膚炎や掻痒性皮膚疾患などに用いられます。

「五物解毒湯」
成分・分量:十薬1.6g、金銀花1.6g、大黄0.8g、川弓4g、荊芥1.2g(1日3包または6g)
効能・効果:かゆみ、湿疹
主な適応:湿疹、アトピー性皮膚炎、ニキビ、蕁麻疹、肛門周囲や陰部の湿疹など
主な目標:毒(化膿)症状が慢性化し治りにくい、あるいは急に症状が悪化した痒みを伴うもの
●皮膚粘膜がジクジクしたりむくみを伴い、患部の血行が悪く暗紫色を呈し盛り上がり、痒みを伴うもの
●熱毒・湿熱・便秘などにより皮膚症状が悪化するもの
※化膿性皮膚病や掻痒性皮膚病などで、急性炎症の時期(表熱)はある程度過ぎて慢性(裏熱)化し、
毒(化膿・腫れ・血行不良など)が残っているもの、
即ち表より裏に熱が移り、患部が鮮紅色から暗紫色に変わってきたものが目標になる。

主な薬能:消炎解毒・消腫・止痒を主とする
解毒消腫、活血清熱、きょ湿、止痒、活血】

構成生薬の主な薬能
十薬:清熱解毒、排毒、利尿、消癰、緩下(炎症による腫れや膿などを改善)
大黄:清熱瀉火、涼血解毒、清化湿熱、瀉下(炎症の改善の他、血液循環も改善)
金銀花:清熱解毒、涼血(瘡瘍腫毒として皮膚病などの炎症や腫れ、化膿などを改善)
荊芥:きょ風散熱・止痒、散於止血(蕁麻疹のかゆみや、皮膚化膿症などに用いる)
川きゅう:活血化於(患部の血行停滞を改善し、他の生薬の働きを助ける)

出典:日本経験方【《方輿○》有持桂里*】 *江戸時代の医師

《「稿本」方輿○》巻之六 有持桂里口述車
魚腥湯 此の処方は、解毒一般の剤である。
およそ、黴瘡において格別の証候がない場合には、此の処方を試みると良い。
何か制しなければならない事があれば、それぞれ該当する処方を用いるが、
然るべきものがない時には此の処方を用いる。
およそ解毒の処方は、華(中国)の処方に捜風解毒を始めとして、
和(本邦)の方にもいろいろあるけれども、この処方は純粋に効果がある。
故に、解毒の剤はこの処方ひとつにて片付けてよい程のものなり。
この上に荊芥を入れて五物解毒湯という。(中略)
この処方は多くの場合は荊芥を入れて良きなり。
荊芥は発し解毒するのもにて、安排(程合いを加減する)のよきものなり。
故に今は大氏(多く)は、荊芥を加え用いるなり。
上部下部の毒に拘らず荊芥を加えて捜風解毒するというのは本草書に見るところである。
(中略)痔、瘰癧などにも良し。

五物解毒湯は、元々梅毒や痔、瘰癧の処方として登場しましたが、
その後、化膿性蚤痒性皮膚炎などにも応用範囲が拡大されています。


五物解毒湯と三金湯のアトピー性皮膚炎・ニキビへの応用

春先など季節の変わり目に、調子が悪くなる病気の一つに、アトピー性皮膚炎があります。
悪化の原因として、低気圧の接近や急激な気温・湿度の変化などが指摘されていますが、
アレルギー性疾患や精神的素因の関係する病気にそのような傾向があるようです。
 アトピー性皮膚炎や湿疹の場合、特にジクジク(湿潤)タイプでその傾向が強く、
急に分泌液が増え、むくみや熱感などが痒みを誘発し、
イライラして患部を掻きむしりたくなるような衝動に駆られるケースもあります。
また、化膿性疾患であるニキビや吹き出物(毛膿炎)は、甘いモノや脂肪分の多い食物の取り過ぎや便秘、
また梅雨時や夏場などに悪化する傾向があります。

湿症状と熱症状を改善する五物解毒湯・三金湯
 アトピー性皮膚炎(ジクジク型)やニキビでは、
@「熱症状」〔発赤・化膿・痒み・熱感、イライラ感(煩躁)〕
A「湿症状」〔分泌液過剰・湿潤・化膿・腫脹〕
が認められますが、五物解毒湯や三金湯はこれらを改善します。


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五物解毒湯(漢方薬=一般用医薬品)と三金湯(健康食品)の比較

               五物解毒湯(医薬品)                  三金湯(健康食品)

原典及び基本処方   日本経験方                         五味消毒飲 《医宗金鑑》 加減方

はたらき          効能効果:かゆみ、湿疹                 薬能:清熱解毒・消散疔瘡・ニキビ

処方の特徴        消炎・解毒排膿・消腫・患部の循環          炎症や化膿の顕著な皮疹に対する消炎解毒・抗菌・
                改善作用を示す                      鎮痛作用を示す

適応             ジクジク型*でかゆみを伴う湿疹、アトピー      赤く腫れて、痛みを伴うようなニキビ、毛嚢炎および
                性皮膚炎、蕁麻疹、痔瘡、ニキビ(便秘で悪化)   これらを伴うアトピー性皮膚炎など
                など

患部の特徴            湿症状≧熱症状                       熱症状>湿症状
                ●ジクジク型*でかゆみを伴なう              ●発赤、疼痛、化膿傾向がある
                 (*浸出液が多く湿潤傾向顕著)             ●患部の熱感が顕著で赤く(鮮紅色)、
                ●患部は暗赤色で微小循環不全               腫脹、痛みを伴う
                ●便秘により悪化する傾向がある             ●急性炎症、急性増悪
                ●亜急性炎症、慢性炎症

構成生薬          金銀花、十薬、大黄、川弓、荊芥          金銀花、蒲公英、菊花

   鎮痛          金銀花、十薬、大黄、川弓               金銀花、蒲公英、菊花
   清熱解毒       金銀花、十薬、大黄                      金銀花、蒲公英、菊花
生  抗菌          金銀花、十薬、大黄、荊芥                 金銀花、蒲公英、菊花
薬  ○湿・消腫       十薬、大黄                             蒲公英
の  止痒           荊芥
作  排膿            十薬                              (蒲公英)
用  微小循環改善     大黄、川弓                        


補足             小児の頭部のアトピー性湿疹や脂漏性湿疹などに    黄連解毒湯や清上防風湯などの代わりに、
                用いられる「治頭瘡一方」(医療用)と同様の効果     あるいはそれらと併用することで効果を増強
                がある

大山漢方堂薬局 商品 五物解毒湯
300包入り 21000円(税込、送料、代金引換手数料込)
500gボトル入り 16380円(税込、送料、代金引換手数料込)
(注意)アトピー性皮膚炎に、上記、「五物解毒湯」を、1ヶ月服用して、効果なしの患者さんには、
大山漢方堂薬局 「調合漢方薬(オーダーメイド)」 をお勧めしています。
お気軽にお電話ください。0283-22-1574




五物解毒湯

【十薬(ジュウヤク)】ドクダミ Houttuynia cordataの花期の地上部
【金銀花(キンギンカ)】スイカズラ Lonicera japonica のつぼみ
【川きゅう(センキュウ)】センキュウ Cnidium officinaleの根茎
【大黄(ダイオウ)】Rheum palmatum,R.tanguticum,R.officinale,R.coreanum
 又はそれらの種間雑種の、通例、根茎 
【荊芥(カイガイ)】ケイガイ Schizonepeta tenuifoliaの花穂

 五物解毒湯は「方輿げい」を原点とした日本の経験方です。よく知られた民間薬でもある、
清熱解毒・利水の薬能を持つ十薬(魚腥草)を主薬とし、清熱解毒の金銀花・活血の川弓・清熱瀉下の大黄からなる
魚腥湯にきょ風の荊芥を加味した処方です。
清熱解毒にきょ風解表・透疹の薬能が加わり、皮疹の発散・消退を早めた処方といえます。
主に抗炎症・止痒・化膿抑制・排膿・抗菌作用を期待して用いられます。
 この処方は、皮膚のそう痒感や炎症・化膿傾向のある慢性化した皮疹に適応し、
ニキビや患部がジュクジュクしたアトピー性皮膚炎に適しています。
基本処方である魚腥湯は、原典において瘡(梅毒)、痔疾、瘰癧(結核性頸部リンパ節炎)に適しており、
多くは荊芥を加えるとよいともあることから、痔疾、肛門周囲炎などにも適応できると考えられます。
 中医学的には、風湿熱の邪が何らかの原因で皮膚に鬱滞した発散できないことで生じる、
そう痒があり拡大傾向(風証)、発赤・熱感などの炎症・化膿傾向(熱証)、
滲出物がある(湿証)などの症状を呈する皮疹に用いられます。

処方解説  東邦大学医療センター大森病院 東洋医学科 河野吉成


五物解毒湯について

 五物解毒湯は有持桂里(1758-1835)の『方輿げい』を出典とする本邦で創製された処方で、
現在は麻疹後の痒みや発疹、あるいは一般的な皮膚そう痒感や湿疹などに用いられている。
この方剤は、やはり『方輿げい』を出典とする魚腥湯(魚腥草・金銀花・川弓・大黄)に荊芥を加味したもので、
書の中で「此方(魚腥湯)ハ一通ノ解毒ノ剤ナリ。オヨソ瘡※1ニテ格別ノ証候ナキトキハ、此方ニテオシテヨキナリ。
何ゾ制セネバナラヌ事アレバ、ソレゾレノ方ヲ用レドモ不然トキハ此方ヲオスナリ。
オヨソ解毒ノ剤華方方※2 ニテ捜風解毒※3 ヲ始トシテ和方※4 
ニモイロイロアレドモ、此方純粋ニシテ効アリ。故ニ解毒ノ剤ハ此一方ニテカタヅケテヨキ程ノモノナリ。
此上ニ荊芥ヲ入テ五物解毒湯ト云ナリ。」との記述がある。
この記載から、五物解毒湯(魚腥湯加荊芥)は魚腥草を主薬とする「捜風解毒」を目的とした方剤であることが分かる。
また、「解毒ノ剤ハ此一方ニテカタヅケテヨキ程ノモノナリ」と述べているように、
皮膚における瘡癰等には大いにその効を期待できることが伺える。
※1瘡:梅毒、性感染症、悪性皮膚疾患など
※2華方:中国の処方
※3捜風解毒:捜風解毒湯、土茯苓・4意苡任・金銀花・防風・木通・木瓜・白癬皮・皀角子からなり、梅毒に用いられる。


五物解毒湯の構成 

 方剤の主薬である魚腥草は、別名しゅう菜あるいは十薬、重薬として知られ、
殊に本邦に於いてはドクダミと呼ばれて古くから民間で用いられてきた薬である。
性味は辛・微寒で、帰経は肺・腎・膀胱とされ、清熱解毒や利水通淋の効能を有し、
瘍腫のほか、痔瘡や脱肛、尿瘡などにも有効とされている。
特に肺熱を清する効に優れており、肺熱を背景とした咳嗽やざ瘡(にきび)、鼻閉などに有効である。
 金銀花の性味は甘・寒で肺・胃・心を帰経とし、肺の風熱や心胃の熱毒を散じて清熱解毒の効を発揮するため、
発赤や腫脹を伴った炎症性皮膚疾患、ざ瘡などに頻用される。
 川弓は辛・温で、肝・胆・心包に帰し、血中の気滞を取り除いて巡らせ活血すると同時に、血中の風寒湿の凝滞を去る働きがある。
これらの働きは気滞血おによる瘡癰に有効で、金銀花や荊芥と併せると風熱を散じる効能も得られる。
 大黄は苦・寒で脾・胃・大腸・心包を帰経とする瀉下剤であるが、主として血分の実熱を瀉し、腸胃の積滞を下す。
これらの働きは金銀花を併せると清熱瀉火・涼血解毒の効能が強化され、瘡癰やその他の炎症性皮膚疾患にも有効である。
また、川弓と大黄の二薬の配合は弓黄散または弓黄円として知られ、『勿誤薬室方函口訣』には「此方ハ楊氏家蔵方ノ主治ヲ至的トス。
但風熱壅盛シテ肩強急スル者ハ葛根湯ニ合シ、心下支飲アリテ頭昏目赤スル者ハ苓桂朮甘湯に合スレバ、別シテ効アリ。
又頭瘡、耳鳴リ等ニ兼用スベシ。」とあり、東武の瘡癰に用いられることが示されている。
 以上の四味に辛・温で肺・肝を帰経とする荊芥を配すると、きょ風解表の効が加わると同時に、血中の風熱を外へ透達させ透疹するので、
瘡癰を散じる力が強化される。これらの五味を総じて清熱、活血し「し「捜風解毒」の働きが発揮されると考えられる。


五物解毒湯の運用と応用

 五物解毒湯は五味に配合でありながら、清熱解毒の効を主として、行気活血・涼血・きょ風透疹などの働きを併せ持つため、
気滞血おを背景にした血熱、風熱に由来する頭部や顔面の皮膚疾患に応用することができる。
具体的には尋常性ざ瘡や毛包炎の他、脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などへの運用が可能である。
尋常性ざ瘡は様々な病態によって発症し得るが、肺経の血熱や脾胃の積熱が関わることがしばしばである。
また、脂漏性皮膚炎は肺経風熱と脾胃湿熱が誘引となることが多い。
五物解毒湯はこれらに対して、適応し得る方意を持ち合わせているものと云えよう。
 構成薬味が五味ということから、他のエキス製剤と合方して運用するにも実用的で、
例えば排膿散及湯(枳実・芍薬・桔梗・甘草・生姜・大棗)や清上防風湯
(防風・荊芥・連翹・山梔子・黄連・黄今・薄荷・川弓・白止・桔梗・枳実・甘草)への合方が考えられる。
一方、本方剤の効能を強化したい場合、便秘を伴う症例では大黄末を加味してその量を増やしたり、
エキス製剤であれば大黄甘草湯と併用したりするのも有効である。
また、五味消毒飲の減方である三金湯エキス(金銀花・菊花・蒲公英)との併用は清熱解毒の作用が強化できるため、
化膿性変化を伴う炎症所見の顕著な場合に考慮される。
 本方剤の 特徴の一つとして、他のエキス剤では配合されることの少ない魚腥草が含まれているという点が挙げられる。
前述の如く魚腥草は肺熱を清する効に優れているため、肺経風熱に係る皮膚疾患の治療において難渋する場合は、
積極的に選択あるいは併用が期待される処方と云える。


五物解毒湯の構成生薬解説

 五物解毒湯は、清熱解毒のの十薬を中心として、同じく清熱解毒を担う金銀花と瀉火解毒の大黄を加えて清熱解毒の薬能を強め、
さらに去風の川弓・荊芥を加えた構成になっています。また、消腫排膿・行気活血・涼血・透疹などの薬能も有していることから、
適応する病態は気滞血おを背景にした血熱、風熱に由来する発疹です。
炎症性や化膿性の皮膚疾患に適しています。これらの生薬は現代薬理学的に効炎症、
解熱・鎮痛・抗菌・抗ウイルス作用などを有しています。


処方鑑別

 五物解毒湯は、あまり証に拘らずに用いますが、大黄が配合されているので著しく胃腸虚弱なものは注意が必要です。
化膿や痒みを伴う皮膚疾患で,患部が鮮紅色から暗紫色に変化したような急性期を過ぎて慢性化したものを目標に用いられます。
アトピー性皮膚炎では患部が乾燥したタイプよりジュクジュクしたタイプに適しています。





五物解毒湯について

 五物解毒湯は有持桂里(1758-1835)の『方輿げい』を出典とする本邦で創製された処方で、
現在は麻疹後の痒みや発疹、あるいは一般的な皮膚そう痒感や湿疹などに用いられている。
この方剤は、やはり『方輿げい』を出典とする魚腥湯(魚腥草・金銀花・川弓・大黄)に荊芥を加味したもので、
書の中で「此方(魚腥湯)ハ一通ノ解毒ノ剤ナリ。オヨソ瘡※1ニテ格別ノ証候ナキトキハ、此方ニテオシテヨキナリ。
何ゾ制セネバナラヌ事アレバ、ソレゾレノ方ヲ用レドモ不然トキハ此方ヲオスナリ。
オヨソ解毒ノ剤華方方※2 ニテ捜風解毒※3 ヲ始トシテ和方※4 
ニモイロイロアレドモ、此方純粋ニシテ効アリ。故ニ解毒ノ剤ハ此一方ニテカタヅケテヨキ程ノモノナリ。
此上ニ荊芥ヲ入テ五物解毒湯ト云ナリ。」との記述がある。
この記載から、五物解毒湯(魚腥湯加荊芥)は魚腥草を主薬とする「捜風解毒」を目的とした方剤であることが分かる。
また、「解毒ノ剤ハ此一方ニテカタヅケテヨキ程ノモノナリ」と述べているように、
皮膚における瘡癰等には大いにその効を期待できることが伺える。
※1瘡:梅毒、性感染症、悪性皮膚疾患など
※2華方:中国の処方
※3捜風解毒:捜風解毒湯、土茯苓・4意苡任・金銀花・防風・木通・木瓜・白癬皮・皀角子からなり、梅毒に用いられる。


五物解毒湯の構成 

 方剤の主薬である魚腥草は、別名しゅう菜あるいは十薬、重薬として知られ、
殊に本邦に於いてはドクダミと呼ばれて古くから民間で用いられてきた薬である。
性味は辛・微寒で、帰経は肺・腎・膀胱とされ、清熱解毒や利水通淋の効能を有し、
瘍腫のほか、痔瘡や脱肛、尿瘡などにも有効とされている。
特に肺熱を清する効に優れており、肺熱を背景とした咳嗽やざ瘡(にきび)、鼻閉などに有効である。
 金銀花の性味は甘・寒で肺・胃・心を帰経とし、肺の風熱や心胃の熱毒を散じて清熱解毒の効を発揮するため、
発赤や腫脹を伴った炎症性皮膚疾患、ざ瘡などに頻用される。
 川弓は辛・温で、肝・胆・心包に帰し、血中の気滞を取り除いて巡らせ活血すると同時に、血中の風寒湿の凝滞を去る働きがある。
これらの働きは気滞血おによる瘡癰に有効で、金銀花や荊芥と併せると風熱を散じる効能も得られる。
 大黄は苦・寒で脾・胃・大腸・心包を帰経とする瀉下剤であるが、主として血分の実熱を瀉し、腸胃の積滞を下す。
これらの働きは金銀花を併せると清熱瀉火・涼血解毒の効能が強化され、瘡癰やその他の炎症性皮膚疾患にも有効である。
また、川弓と大黄の二薬の配合は弓黄散または弓黄円として知られ、『勿誤薬室方函口訣』には「此方ハ楊氏家蔵方ノ主治ヲ至的トス。
但風熱壅盛シテ肩強急スル者ハ葛根湯ニ合シ、心下支飲アリテ頭昏目赤スル者ハ苓桂朮甘湯に合スレバ、別シテ効アリ。
又頭瘡、耳鳴リ等ニ兼用スベシ。」とあり、東武の瘡癰に用いられることが示されている。
 以上の四味に辛・温で肺・肝を帰経とする荊芥を配すると、きょ風解表の効が加わると同時に、血中の風熱を外へ透達させ透疹するので、
瘡癰を散じる力が強化される。これらの五味を総じて清熱、活血し「し「捜風解毒」の働きが発揮されると考えられる。


五物解毒湯の運用と応用

 五物解毒湯は五味に配合でありながら、清熱解毒の効を主として、行気活血・涼血・きょ風透疹などの働きを併せ持つため、
気滞血おを背景にした血熱、風熱に由来する頭部や顔面の皮膚疾患に応用することができる。
具体的には尋常性ざ瘡や毛包炎の他、脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などへの運用が可能である。
尋常性ざ瘡は様々な病態によって発症し得るが、肺経の血熱や脾胃の積熱が関わることがしばしばである。
また、脂漏性皮膚炎は肺経風熱と脾胃湿熱が誘引となることが多い。
五物解毒湯はこれらに対して、適応し得る方意を持ち合わせているものと云えよう。
 構成薬味が五味ということから、他のエキス製剤と合方して運用するにも実用的で、
例えば排膿散及湯(枳実・芍薬・桔梗・甘草・生姜・大棗)や清上防風湯
(防風・荊芥・連翹・山梔子・黄連・黄今・薄荷・川弓・白止・桔梗・枳実・甘草)への合方が考えられる。
一方、本方剤の効能を強化したい場合、便秘を伴う症例では大黄末を加味してその量を増やしたり、
エキス製剤であれば大黄甘草湯と併用したりするのも有効である。
また、五味消毒飲の減方である三金湯エキス(金銀花・菊花・蒲公英)との併用は清熱解毒の作用が強化できるため、
化膿性変化を伴う炎症所見の顕著な場合に考慮される。
 本方剤の 特徴の一つとして、他のエキス剤では配合されることの少ない魚腥草が含まれているという点が挙げられる。
前述の如く魚腥草は肺熱を清する効に優れているため、肺経風熱に係る皮膚疾患の治療において難渋する場合は、
積極的に選択あるいは併用が期待される処方と云える。


五物解毒湯の構成生薬解説

 五物解毒湯は、清熱解毒のの十薬を中心として、同じく清熱解毒を担う金銀花と瀉火解毒の大黄を加えて清熱解毒の薬能を強め、
さらに去風の川弓・荊芥を加えた構成になっています。また、消腫排膿・行気活血・涼血・透疹などの薬能も有していることから、
適応する病態は気滞血おを背景にした血熱、風熱に由来する発疹です。
炎症性や化膿性の皮膚疾患に適しています。これらの生薬は現代薬理学的に効炎症、
解熱・鎮痛・抗菌・抗ウイルス作用などを有しています。


処方鑑別

 五物解毒湯は、あまり証に拘らずに用いますが、大黄が配合されているので著しく胃腸虚弱なものは注意が必要です。
化膿や痒みを伴う皮膚疾患で,患部が鮮紅色から暗紫色に変化したような急性期を過ぎて慢性化したものを目標に用いられます。
アトピー性皮膚炎では患部が乾燥したタイプよりジュクジュクしたタイプに適しています。


十薬について

 五物解毒湯の主薬である十薬はドクダミを基原植物とします。日陰の湿った所によく見られ、梅雨時には白い十字型の花をつけるので、
ふと目に留まる事もあります。身近な薬草として、でき物、湿疹などの皮膚疾患、痔疾、蓄膿症、排尿障害、
便秘や高血圧予防などに利用されています。現在は日本薬局方にも収載され、
「本品はドクダミHouttuynia cordata Thunberg(Saururaceae)の花期の地上部である」と規定されていますが、
民間療法では根の付いたものや生の葉も用いたられます。
ユネスコの後援事業によって出版された『International Collation of Traditional and Folk Medicine:Northeast Asia』
にも「民間療法として、日本では慢性便秘、浮腫、化膿や中毒、韓国では化膿と中毒に、中国では化膿性の痰を伴った肺膿瘍、
咳や呼吸困難のある肺の熱、急性の赤痢や尿路感染、吹き出物やただれれに、
香港では排膿胸、腸炎、赤痢、乳腺炎、蜂巣炎、中耳炎、尿道炎や腎炎に用いられる」と記されています。
単独での利用が多い生薬ですが、清熱湿薬として「五物解毒湯」の他、「魚腥草桔梗湯」に配剤されています。

 ドクダミを薬とした歴史は古く、中国で西暦500年頃に記された『名医別録』に「しゅう」の名で下品として収載されています。
また、『新修本草』(659年)、『蜀本草』(950年頃)や『本草網目』(1596年)にも記されていますが、
現在の中国では、独特の生臭さに由来する「魚腥草」を用いるのが一般的です。
日本では古名を「しぶき(之布岐)」をいいましたが、平安時代の『本草和名』(920年頃)には「しゅう」の字も見られます。
江戸時代中頃より、その独特の臭気から「毒を溜める」の意、または化膿したものに効果があることから「毒を矯める」の意、
解毒や痛みに用いられることから「毒痛み」の意で、「トクダミ」を呼ばれるようになったといわれています。
生薬名に用いられる「十薬」は、しゅうの音から取ったとも、貝原益軒『大和本草』(1708年)の「この草には十種類の薬効がある」
との記述からとも、重要な薬なので「重薬」としてそれから転じたとも言われています。
 また、世界各地で食用にもされており、ベトナム料理では香草としての生の菜をサラダなどに利用します。
また、加熱すると香りが和らぐことから、日本では若芽や若菜を山菜として天麩羅などにしたり、
中国では、野菜として、四川省や雲南省では主に葉や茎を、貴州省では主に根をトウガラシで辛味の和え物にするようです。


使用上の注意(投与中は以下のことに注意して下さい)
以下のことを確認し、該当する場合は服用させないでください。
(1)生後3カ月未満の乳児 (2)授乳中の人(服用する場合は授乳を避ける)
以下のことを確認し、該当する場合には適切なアドバイスをお伝えください。
(1)医師の治療を受けている人(2)妊婦又は妊娠していると思われる人
(3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
(4)胃腸が弱く下痢しやすい人(5)今までに薬により発疹・発赤、痒みなどを起こしたことがある人
(6)次の医薬品と服用している人【瀉下薬(下剤)】
服用により次の症状があらわれた、もしくはその状態にある場合には
ただちに服用を中止し、医師又は薬剤師に相談するようお伝えください。
(1)発疹・発赤、かゆみなどの皮膚症状
(2)食欲不振、胃武不快感、はげしい腹痛を伴う下痢、腹痛などの消化器症状
(3)1ヶ月くらい服用しても症状がよくならない場合
服用により次の症状があらわれて、継続または増強する場合は服用を中止し、医師又は薬剤師に相談するようお伝えください。
軟便、下痢
服用によりもとの症状が悪化した場合は服用を中止し、医師又は薬剤師に相談するようお伝えください。

〈参考〉
※医療用漢方製剤におけるセンキュウ、ダイオウ含有処方の使用上の注意の記載に基づき、以下の点に注意してください。
《センキュウ》
慎重投与
@著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢等があらわれるおそれがある]
A食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
副作用 食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢などの消化器症状
《ダイオウ》
慎重投与
@下痢、軟便のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
A著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、腹痛、下痢等があらわれるおそれがある。]
B著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
重要な基本的注意
@他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。ダイオウを含む製剤との併用には、特に注意すること。
Aダイオウの瀉下作用には個人差が認められるので、用法・用量に注意すること。
副作用 食欲不振、腹痛、下痢などの消化器症状
妊婦、授乳婦への投与
@妊娠又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。
[本剤に含まれるダイオウの子宮収縮作用及び骨盤内臓器の充血作用により流早産の危険性がある。]
A授乳中の婦人には慎重に投与すること。
[本剤に含まれるダイオウ中のアントラキノン誘導体が母乳中に移行し、乳児の下痢をおこすことがある。]


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